2020/21 後期さっきょく塾 講義内容

さっきょく塾では現在、2021年4月から始まる新学期に向けて準備を進めています。今期は「楽器、非楽器」に焦点をあて、新しい観点で楽器や非楽器を見ていきます。※全ての講座に出席できなくても大丈夫です。オンラインレクチャーは録画され、学期中は何度でも視聴できます。


予定レクチャーと講師(日程、内容は変更する可能性があります)

2021年4月12日(月)19時~ Simon Rummel (通訳:森紀明)

2021年5月22日(土)19時~ Na SukJu (通訳:Kim Yohan) ※

2021年6月12日(土)9時半~ Ana Dall'ara-Majek(通訳:渡辺裕美)

2021年6月 Ansgar Beste ※

2021年7月 Sergey Khismatov ※

2021年8月 安野太郎 ※

2021年9月 mamoru ※

それぞれ2時間程度。※レクチャー+作曲公開レッスン


作曲レッスン以外のレクチャーは、500円で塾外の方もご視聴いただけます。お問合せよりご希望レクチャー名を添えてご連絡ください。


Simon Rummel 

ジモン・ルンメル(1978年生まれ)はケルン音楽大学でピアノと作曲を、デュッセルドルフ芸術アカデミーで美術を学んだ。2012年に自らの楽曲、パフォーマンスを公演する「ジモン・ルンメル・アンサンブル」を結成。ルンメルの活動で重要な点は、実験的な楽器、とくに微分音オルガンの製作である。その楽器によるCD『Harmonielehre』は2011年、ルクセンブルクのQuattroPoleロベール・シューマン芸術賞を受賞。フリーランスの音楽家としての活動の傍ら、演劇や映画の作曲も手がける。

Na SukJu

1981年生まれ。ソウル大学で作曲をイ・シヌ(学士)、グラーツ音楽大学でベアート・フラー(修士)、フライブルク音楽大学でヨハネス・シェルホルン(コンツェルトエグザーメン)に師事。現在韓国在住。


Ansgar Beste

1981年スウェーデンのマルメ生まれ。4カ国の7つの音楽アカデミーでミヒャエル・オブスト、ルカ・フランチェスコニ、アドリアナ・ホルスツキー、ヴォルフガング・リーム、ハンスペーター・キブルツ、ベアート・フラーのもとで作曲を学ぶ。アンスガー・ベステは、革新的なサウンド、構造、演劇性に着目し創作を行っている。従来の楽器から生み出される複雑な音やノイズの要素を型にはまらない、アコースティックな(非電子的な)方法で音楽素材を作り出す。幅広い演奏法や発声法、自身で発明したプレパレーションを駆使した作曲を行う。


Sergey Khismatov

1983年ロシア、サンクトペテルブルク生まれ。サンクトペテルブルクのヨーロッパ大学で大学院を修了。


安野太郎

作曲家。1979年生まれ。日本とブラジルのハーフ。作曲家。いわゆるDTMやエレクトロサウンドとしてのコンピューター・ミュージックとは異なる軸でテクノロジーと向き合う音楽を作ってきた。代表作に映像に映ったものを言葉で描写していくパフォーマンス『音楽映画』シリーズやその場でピアノ曲の楽譜をネット検索し、ピアニストが初見で弾くコンサート『サーチエンジン』、自作自動演奏機械の演奏による、西洋音楽でも民族音楽でもない音楽『ゾンビ音楽』がある。2013年に初のCD『デュエット・オブ・ザ・リビングデッド』を、2014年に『カルテット・オブ・ザ・リビングデッド』をそれぞれpboxxレーベルよりリリースした。第58回ヴェネチア・ビエンナーレ日本代表作家の一人東京音楽大学作曲科卒業。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了。東京藝術大学音楽環境創造科助手を経て現在日本大学芸術学部音楽学科非常勤講師、及び研究員。東京造形大学非常勤講師。


Ana Dall'ara-Majek

作曲家、サウンド・アーティスト、研究者。モントリオール大学音楽学部作曲博士課程修了。現在、同大学にて電子音響音楽を教えている。器楽的作曲技法と電子音響音楽的作曲技法、そしてコンピュータを用いた作曲技法の融合に取り組んでいる。作品はSound in Space (米)やMultiphonies (仏)、L’Espace du son (白)等の国際音楽祭にて上演されてきた。電子音響音楽作品の分析にも精力的に取り組み、その著作はeOremaジャーナルやSon Vitesse-lumièreなどに掲載されてきた。

mamoru

サウンド・アーティスト。1977 年大阪生まれ。2016 年ハーグ王立芸術アカデミー/王立音楽院(オランダ)アーティスティック・リサーチ修了。最近作では17世紀オランダで出版された地理本に描かれた「日本」を題材に「あり得た(る)かもしれない」歴史を遠回りに迷い込みながら複数的な世界の姿を跳躍的に想像するパフォーマンス、レクチャー、フィルム、ビデオエッセイ、音楽などの作品群を国内外の美術館、ギャラリー、フェスティバルなど発表している。2014 年より「旅するリサーチ・ラボラトリー」(共同企画監修:下道基行)、「知るのつくりかた」などのプロジェクトのディレクションも行う。

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